クルマが好きな両親の影響もあり、就活では地元静岡の自動車業界を探していました。そこで知った、東海工業の「試作」＝「まだ世に出ていない開発段階の自動車のプロトタイプをつくる」という仕事。最先端の機械と技術を使って創りあげていく仕事にとても大きな興味が湧きました。そして最先端の3次元CADやプレス成形シミュレーションを駆使して難しそうな案件でもみるみるうちにカタチにする先輩を見て、「試作製作は完成までが早いから、随時確認もできる。さらに常に新しいモノに挑戦し続けられる…こんな環境で仕事ができたら、きっと早く成長できるに違いない！」と確信したのを鮮明に覚えています。入社後、パソコンに向かい設計を始めるとすべてが新しい発見ばかりで、成長していることを実感する毎日です。

初めて1mを超える大きな部品を担当したときのことです。成形性の悪い形状で、物理的な限界に挑戦するような仕事でした。周りの助けを借り、四苦八苦しながらも2週間後、とうとう完成。あまりの嬉しさに、家族に報告したくらいです。経験が浅くても挑戦できる風土はもちろんですが、設計室を一歩出ただけで担当したプロトタイプを自分の目で確認できる工場、そこで実際に製作してくれる現場の仲間と密に連携し設計できるという、恵まれた環境があったから達成できたのだと思います。試作は、多くの人が関わって初めて完成するもの。チームでつくっていくのは本当に楽しいです。